2007年08月01日
ブレードランナー
ハードボイルドSFといえば、この映画。
1982年製作。昭和のカルトSFです。梅雨明け前に見て欲しい!
と思ったら、梅雨明けしちゃいました・・・。
ダーク度★★★★
ハードボイル度★★★★
オタク度★★★★★
*ネタばれ無し!
監督は名匠リドリー・スコット。主演はハリソン・フォード。
なのに、なぜか表に出てこない、まさにカルトSFの傑作です。
舞台は2019年のロサンジェルス。
環境汚染が進んだせいか常に酸性雨が降り続けています。
そして秋葉原、歌舞伎町を思わせるケバケバしいネオンサインが氾濫しています。
ダークで、サイバーパンクな未来像に、オープニングから圧倒されます。
脱走したレプリカント(人造人間)を追いかけるブレードランナー=リック・デッカードが主人公。
レプリカントは、見た目は人間そのものですが寿命がセットされています。
ブレードランナーは、レプリカントを判別して探し出す能力を持っているのです。
まず、シド・ミードによるギア、装備のデザイン。特撮による都会の風景など美術が秀逸です。
ちょっと裏話。
当初、特撮はダグラス・トランブル。
「未知との遭遇」を手がけた大御所です。
ところがあまりの低予算ぶりに途中で逃げ出してしまいます。
なので、スタッフは画面を埋めるために「ミレニアムファルコン号」をビルに仕立てたり
ネオンサインを使いまわしたり色々やって困難をしのいで完成させたのです。
音楽は当時「炎のランナー」「南極物語」などで売れっ子のヴァンゲリス。
かっこいいメインタイトルは、自動車のCMにも使われましたね。
つのきちは、しばらく携帯の着信音にしていました。
とにかく、現場のトラブルをのり越えて奇跡的な出来上がりとなったこの作品。
ですが、全くヒットせず製作会社の「ラッドカンパニー」も倒産してしまいます。
ハリソン・フォードもキャンペーンで初来日しました。
つのきちは「新宿ミラノ座」で観ましたが、サイン入りの等身大パネルが展示してありました。
しかし、じわじわと評判が高まったのは、手塚治虫の「火の鳥」に通じる
「人の生と死とは?」「命とは?」という哲学的なラストの対決シーンによるところ大です。
ハリソン・フォードがあまりこの作品が好きではないのは、
レプリカントのリーダー役のルトガー・ハウアーに圧倒されてしまったからでしょう。
でもどの出演映画の役より、このデッカード役こそ、彼のベストアクティングだと思うのです。
屈折して、走り、泣き、脅す、色々な感情を押さえながらもむき出しにします。
喰われてはしまいましたが、決して負けていないですよー。
公開されているのは、3パターンあります。
劇場公開版と、カットされたバイオレンスシーンを追加したバージョン。
そして、ラストを全く変えてしまった「最終版」。
気に入ったらぜひ、見比べてください。
つのきちは・・・・、すみません!どれも好きです!
ずーっと、雨が降り続いて、夜のシーンばかりの湿っぽい映画ですが、
サイバーでハードボイルドな独特の雰囲気を、ぜひ味わってください。
おすすめします!
*DVD、公開時のパンフレット展示中。お気軽にお立ち寄りください!
「ブレードランナー」・エクステリアに関するお問い合わせはSEEDSまで!
1982年製作。昭和のカルトSFです。梅雨明け前に見て欲しい!
と思ったら、梅雨明けしちゃいました・・・。
ダーク度★★★★
ハードボイル度★★★★
オタク度★★★★★
*ネタばれ無し!
監督は名匠リドリー・スコット。主演はハリソン・フォード。
なのに、なぜか表に出てこない、まさにカルトSFの傑作です。
舞台は2019年のロサンジェルス。
環境汚染が進んだせいか常に酸性雨が降り続けています。
そして秋葉原、歌舞伎町を思わせるケバケバしいネオンサインが氾濫しています。
ダークで、サイバーパンクな未来像に、オープニングから圧倒されます。
脱走したレプリカント(人造人間)を追いかけるブレードランナー=リック・デッカードが主人公。
レプリカントは、見た目は人間そのものですが寿命がセットされています。
ブレードランナーは、レプリカントを判別して探し出す能力を持っているのです。
まず、シド・ミードによるギア、装備のデザイン。特撮による都会の風景など美術が秀逸です。
ちょっと裏話。
当初、特撮はダグラス・トランブル。
「未知との遭遇」を手がけた大御所です。
ところがあまりの低予算ぶりに途中で逃げ出してしまいます。
なので、スタッフは画面を埋めるために「ミレニアムファルコン号」をビルに仕立てたり
ネオンサインを使いまわしたり色々やって困難をしのいで完成させたのです。
音楽は当時「炎のランナー」「南極物語」などで売れっ子のヴァンゲリス。
かっこいいメインタイトルは、自動車のCMにも使われましたね。
つのきちは、しばらく携帯の着信音にしていました。
とにかく、現場のトラブルをのり越えて奇跡的な出来上がりとなったこの作品。
ですが、全くヒットせず製作会社の「ラッドカンパニー」も倒産してしまいます。
ハリソン・フォードもキャンペーンで初来日しました。
つのきちは「新宿ミラノ座」で観ましたが、サイン入りの等身大パネルが展示してありました。
しかし、じわじわと評判が高まったのは、手塚治虫の「火の鳥」に通じる
「人の生と死とは?」「命とは?」という哲学的なラストの対決シーンによるところ大です。
ハリソン・フォードがあまりこの作品が好きではないのは、
レプリカントのリーダー役のルトガー・ハウアーに圧倒されてしまったからでしょう。
でもどの出演映画の役より、このデッカード役こそ、彼のベストアクティングだと思うのです。
屈折して、走り、泣き、脅す、色々な感情を押さえながらもむき出しにします。
喰われてはしまいましたが、決して負けていないですよー。
公開されているのは、3パターンあります。
劇場公開版と、カットされたバイオレンスシーンを追加したバージョン。
そして、ラストを全く変えてしまった「最終版」。
気に入ったらぜひ、見比べてください。
つのきちは・・・・、すみません!どれも好きです!
ずーっと、雨が降り続いて、夜のシーンばかりの湿っぽい映画ですが、
サイバーでハードボイルドな独特の雰囲気を、ぜひ味わってください。
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*DVD、公開時のパンフレット展示中。お気軽にお立ち寄りください!
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Posted by 昭和系・三ッ星ガーデンデザイナー つのきち at 10:56│Comments(5)
│映画・DVD・BLD
この記事へのコメント
私は劇場公開版しか観てないのですが、
聞いた話によると、ハリソンさんは実は・・・で、
劇場公開版が一番明るい内容らしいですね。あれより暗いって一体・・・・笑
監督はよっぽど劇場公開版のラストがお気に召さなかったらしいですね。
しかし、よくぞあのサイバーパンクをハリウッド大作にしたものですね。
ラッドカンパニーの勇気に拍手!代償は大きかったものの、
新世代の名作として評価が定まったので、報われたでしょう。
聞いた話によると、ハリソンさんは実は・・・で、
劇場公開版が一番明るい内容らしいですね。あれより暗いって一体・・・・笑
監督はよっぽど劇場公開版のラストがお気に召さなかったらしいですね。
しかし、よくぞあのサイバーパンクをハリウッド大作にしたものですね。
ラッドカンパニーの勇気に拍手!代償は大きかったものの、
新世代の名作として評価が定まったので、報われたでしょう。
Posted by ぱんだうさぎ at 2007年08月04日 10:33
情報によると、25周年記念DVDが発売されるとの事。
さらに、今頃追加撮影をしていて、またまた新しいバージョンが出るようです。
ますます拡がる局地的な「ブレラン」現象。とどまるところを知りません。
図書館の在庫処分で、フィリップ・K・ディックの文庫を4冊手に入れました。
もちろん「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」もあります。
この夏は、「人間狩り」「ユービック」「暗闇のスキャナー」も全部読破いたします。
さらに、今頃追加撮影をしていて、またまた新しいバージョンが出るようです。
ますます拡がる局地的な「ブレラン」現象。とどまるところを知りません。
図書館の在庫処分で、フィリップ・K・ディックの文庫を4冊手に入れました。
もちろん「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」もあります。
この夏は、「人間狩り」「ユービック」「暗闇のスキャナー」も全部読破いたします。
Posted by つのきち at 2007年08月04日 14:42
こんばんは。 はじめておじゃまします。 ブレランの特撮にダグラストランブルが係っていることは知っていました。 光が滲んで輝くのは、トランブルの映像ですね。 でもこの映画の制作をリタイヤしたとは知りませんでした。 いい情報ありがとうございます。
Posted by スタンリーメタボリック at 2007年08月10日 21:23
スタンリーメタボリック様。
ぱんだうさぎ様つながりですね!
今後ともよろしくお願いします。
事の顛末、岡田斗志夫さんの「オタク入門」という本に詳しく出ています。
他にも「2001年~」「カリオストロの城」をオタクの視点から解説しています。
図書館にもあると思いますよ。おすすめです。
ぱんだうさぎ様つながりですね!
今後ともよろしくお願いします。
事の顛末、岡田斗志夫さんの「オタク入門」という本に詳しく出ています。
他にも「2001年~」「カリオストロの城」をオタクの視点から解説しています。
図書館にもあると思いますよ。おすすめです。
Posted by つのきち at 2007年08月11日 00:39
おはようございます。 昨日の高山は最高気温35度でした。 「オタク入門」という本。 今日、図書館でさがしてみます。 「2001」のDVDにも、最近のように、デイレクターズカットや、メイキング、オーディオコメンタリーがあれば面白いのですが、入っていませんね。 私も特典映像が大好きです。
Posted by スタンリーメタボリック at 2007年08月11日 07:57